FFFES (For, Feel, Find, Endangered Species) / No.004
【ニホンノ絶滅危惧種】
Endangered Species in Japan / No.004


地球の自然環境に少しでも
興味を持つきっかけにして欲しい。
ザ·ノース·フェイス パープルレーベルの
ものづくりの根底には、
いつもそんな思いを込めています。
2023年に始動した
「FFFES」プロジェクトもその一環。
“For, Feel, Find, Endangered Species”の
頭文字から命名した「FFFES」は、
Endangered Species=絶滅危惧種について
知り、自然環境に思いを馳せ、
なにかを感じてもらうための取り組みです。
今シーズン取り上げるのはニホンイヌワシ。
山岳地帯最強と謳われながらも、
生息環境の変化に対応できず
絶滅に瀕する森の王者をモチーフに、
Tシャツ、トートバッグ、バンダナを制作しました。
ポップなアートワークを手掛けたのは、
グラフィックアーティストm2nによるもの。
売上の一部は、日本の絶滅危惧種の保全に取り組む公益財団法人日本自然保護協会に寄付します。
ニホンイヌワシ
Japanese Golden Eagle
分類:タカ目タカ科
学名:Aquila chrysaetos japonica
レッドリストカテゴリー:絶滅危惧IB類(EN)
全長81~89cm、翼を広げると2mを超える大型の猛禽類。
生息地は、山岳地帯や開けた草原地帯で、北海道、東北から、中部、中国地方の日本海側が中心。鋭い目とくちばしを持ち、身体は黒褐色の羽で覆われているが、英語名“JAPANESE GOLDEN EAGLE”の名のとおり、後頭部に金色の羽があり、鮮やかなアクセントになっているのが特徴。ノウサギ、ヤマドリ、ヘビ類等を主な食料とするが、カモシカやニホンジカの幼獣等のほ乳類も捕食。山岳地の生態系の頂点に君臨する。
一度つがいになると生涯連れ添うといわれ、山岳地帯にナワバリを作り一年中同じところで生活する。行動範囲は広く、ナワバリの大きさは平均20~60平方キロメートル。

Crisis Situation
生息数減少の要因

森林の手入れ不足による狩場、
餌動物の生息環境の減少

レジャー等の不用意な接近による
撹乱、営巣放棄

ダム建設や林道工事などの
大規模開発
Seasonal Artist
m2n

グラフィックスタイルを取り入れたアートワーク。
その大きな脚でなんでも鷲掴みにしてしまう。

不揃いな形で構成されたグリーン色の「FFFES」。
天然、ナチュラルな質感を表現した。

ポップなニホンイヌワシのキャラクターとは裏腹に、
堂々と存在する逞しい脚部分に注目。


m2n
1992年生まれ。
自身が関わってきたストリートシーンとポップカルチャーの要素を融合したグラフィックを制作。
脱力感のあるタッチと独自の色使いが特徴。
Comment from Artist
「人は森林伐採や都市開発によって豊かな暮らしを手に入れた反面、ニホンイヌワシを含む多くの生き物が絶滅の危機に追い込まれています。
普段こういった問題について考える機会は多くないかもしれないですが、少しでも良いので彼らとの共存について意識していく事が大切だと思います。
一人一人の想いが地球全体のサイクルを好循環させ、私たちの暮らしをより豊かにしていくと信じています。」
人間と自然との関わりは何だろうかと考える時に頭をよぎることがあります。
朝起きて電車に揺られながら会社に向かう途中、都会の雑踏を歩いているとき、
ふと頭に浮かんでくるのです。
それは、すべてのものに平等に時間は流れていて、
この瞬間も人間だけでなく動植物も
同じ地球に生きているということ。
For, Feel, Find, Endangered Species
地球温暖化の影響で、
この瞬間も絶滅の危機に瀕している種が
たくさんいます。
このプロジェクトは小さな一歩かもしれませんが、
私たち一人ひとりが未来について考えるきっかけとなるプロジェクトです。
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