FFFES (For, Feel, Find, Endangered Species) / No.006
【ニホンノ絶滅危惧種】
Endangered Species in Japan / No.006

地球の自然環境に少しでも
興味を持つきっかけにして欲しい。
ザ·ノース·フェイス パープルレーベルの
ものづくりの根底には、
いつもそんな思いを込めています。
2023年に始動した
「FFFES」プロジェクトもその一環。
“For, Feel, Find, Endangered Species”の
頭文字から命名した「FFFES」は、
Endangered Species=絶滅危惧種について
知り、自然環境に思いを馳せ、
なにかを感じてもらうための取り組みです。
6回目となるFFFESシリーズでは、白く美しい翅を持ち「深山の妖精」とも言われる
可憐なミヤマシロチョウを取り上げます。
かつて八ヶ岳連峰や美ヶ原高原といった
日本の美しい高原地帯に生息していた
高山チョウも地球温暖化に伴う気候変動や
森林伐採といった開発の影響から
生息地を追いやられ、絶滅の危機に瀕しています。
ミヤマシロチョウを描くのは、自在な素材と手法を用いて鑑賞者に人や動物の形態ではなく、
状態を想起させるようなドローイング表現を探求するアーティストの水戸部春菜さん。
はかなくも美しい1匹のミヤマシロチョウの動きを
表現した独創的なアートワークを用いて、
アイテムにデザインしました。
今シーズンは定番の生成りでまとめたTシャツや
トートバッグ、バンダナに加えて、
ミヤマシロチョウのアートワークを
アーガイル柄に見立てた総柄コレクションも
リリースします。
ユニークかつ自由な感覚で表現された
FFFESコレクションに今シーズンも注目ください。
売上の一部は、日本の絶滅危惧種の保全に取り組
む公益財団法人日本自然保護協会に寄付します。
ミヤマシロチョウ
Aporia hippia japonica
分類:昆虫類チョウ目シロチョウ科
学名:Aporia hippia japonica Matsumura
レッドリストカテゴリー:絶滅危惧IB類(EN)
山地帯上部にのみ局地的に分布する日本固有亜種。日本の中で群馬、山梨、長野、静岡の各県の標高1,400~2,000mの地域に生息する。成虫は7月から8月にかけて発生し、アザミ類やクマガイソウなど、紫色系の花の蜜を好んで吸い、オスはしばしば水辺で吸水することもある。成虫の翅表は白色で翅脈上に黒条があり、前翅長は30~40mmの大きさ。
白く美しい翅を持ち「深山の妖精」とも言われており、信州八ヶ岳で最初に発見されたことから、かつて「シナノシロチョウ」と呼ばれたこともある信州を代表する希少な高山蝶である。
保全活動が進められているものの、森林伐採や開発などにより生息地が限られてきており、植生の遷移や他動物によって食樹が食害されるなど生息環境が悪化している。

Crisis Situation
生息数減少の要因

人間の開発行為による
生息環境の悪化

ライフスタイルの変化に伴う、人の介入の減少
(高木化や草原減少、餌の植物が減少)

採集や密猟による個体数の減少
Seasonal Artist
水戸部春菜

蝶が沢山いるように見えますが、一頭のミヤマシロチョウを時間と共にドローイングしています。
私のドローイング方法では細かい模様までは描ききれませんが、本物のミヤマシロチョウは、 まるで一色のステンドガラスを纏ったような美しさです。

蝶の持つ軽やかさをイメージして表現。

ミヤマシロチョウの力が抜けて
下に降りてくる瞬間が、光が抜けて透き通った
白いベールが空から降ってくるようで、
私の好きな瞬間です。

水戸部春菜
神奈川県座間市生まれ。 横須賀市を拠点に活動する。
状態の記録や保存をテーマに、 何らかの背景による痕跡が残った環境や、 人間の行動の本質的なリアリティを求めたインスタレーションやドローイング作品を制作している。
近年は横須賀市に在住し、 谷戸地域に埋まる鉄や銅などの廃棄物を採集し、 染色技法を用いた柔らかいものへの加工と、 変化を試みている。
Comment from Artist
「アパレル業界が様々な環境問題と
対峙する中ですが、ほとんどの人間は衣服を着用して生活をしなければならない衣服と共に人生を歩んでいくために、
対峙している問題や背景を何処かに置いておくのではなく、 直面しながらも持続可能な
方法を見つけて共に寄り添い歩んでいく、
FFFESシリーズはそのひとつだと思います。
『絶滅危惧種の保護』 というと、 身構えてしまいますが、FFFESシリーズは親しみやすく、 私たちが出来る事のきっかけとしての入り口になってくれているのだろうと思いました。」
人間と自然との関わりは何だろうかと考える時に頭をよぎることがあります。
朝起きて電車に揺られながら会社に向かう途中、都会の雑踏を歩いているとき、
ふと頭に浮かんでくるのです。
それは、すべてのものに平等に時間は流れていて、この瞬間も人間だけでなく
動植物も同じ地球に生きているということ。
For, Feel, Find, Endangered Species
地球温暖化の影響で、
この瞬間も絶滅の危機に瀕している種が
たくさんいます。
このプロジェクトは小さな一歩かもしれませんが、
私たち一人ひとりが未来について考える
きっかけとなるプロジェクトです。
FFFES Collection 2026 Spring & Summer